
自社の魅力が伝わるデザインにしたい。実績やお知らせを、自分たちで更新できるようにしたい。
そんなサイトづくりの選択肢のひとつが、WordPressのオリジナルテンプレート制作です。
見た目だけでなく、掲載する情報や更新方法に合わせて設計することで、訪問者にも運用担当者にも使いやすいサイトを目指せます。
この記事では、オリジナルテンプレートでできることや、制作の流れ、事前に整理しておきたいポイントをご紹介します。
WordPressのオリジナルテンプレートとは?
一般的に「オリジナルテンプレート制作」と呼ばれるものは、サイト独自のデザインやページ構成をWordPress上に実装することを指します。
WordPressでは、サイト全体の表示を担う仕組みを「テーマ」、その中で記事詳細や固定ページなどのレイアウトを決めるものを「テンプレート」と呼びます。
サイト全体を独自に設計する場合はオリジナルテーマを制作し、特定のページだけ表示を変えたい場合は専用テンプレートを追加するなど、目的によって制作範囲が変わります。
参考:WordPress公式・テーマについて、テンプレートについて

オリジナルで制作するメリット
企業やサービスに合わせてデザインできる
ロゴやブランドカラー、写真、文字の見せ方などを、伝えたい印象に合わせて設計できます。
たとえば、写真を大きく見せたい店舗サイトと、事業内容を整理して伝えたい企業サイトでは、適した構成が異なります。
オリジナル制作では、掲載する内容をもとに、情報の順番や余白、ページの構成まで調整できます。
訪問者が目的の情報にたどり着きやすくなる
サイトを訪れる人が知りたいことと、運営側が伝えたいことを整理し、ページの流れに反映できます。
サービスの特徴を理解してから実績を確認し、お問い合わせへ進む。採用情報を読んでから募集要項を確認し、応募する。こうした目的に合わせて、メニューやリンク、ボタンの配置を設計します。
更新する内容に合わせて管理画面を整えられる
公開後にどの情報を更新するのかを決めておくと、管理画面もその作業に合わせて作れます。
たとえば、制作実績なら「タイトル・写真・説明」、店舗情報なら「営業時間・所在地」など、入力する項目を整理する方法があります。
決まった項目を入力すると同じレイアウトで表示される仕組みにすれば、担当者ごとの見た目のばらつきを抑えやすくなります。こうした入力機能は、必要に応じてプラグインなどと組み合わせて実装します。

既存テーマのカスタマイズとの違い
既存テーマを使う方法と、オリジナルで制作する方法には、それぞれ特徴があります。
| 比較する点 | 既存テーマのカスタマイズ | オリジナル制作 |
|---|---|---|
| デザイン | テーマの仕様や設定を活かして調整 | 掲載内容やブランドに合わせて設計 |
| ページ構成 | 用意されたレイアウトを活用 | 必要なページ構成を個別に検討 |
| 制作期間・費用 | 標準機能で収まれば抑えやすい | 設計や実装の範囲に応じて増える |
| 更新方法 | テーマが備える編集方法を利用 | 更新担当者の作業に合わせて設計 |
| 保守 | テーマの更新と変更箇所への対応 | 独自に制作した部分の継続的な管理 |
既存テーマで要件を満たせるなら、それを活用するのも有効です。大きな変更を重ねる必要がある場合や、独自の構成・更新方法が必要な場合は、オリジナル制作を検討しやすくなります。

オリジナルテンプレート制作の流れ
1. サイトの目的と必要な情報を整理する
最初に、誰に何を伝え、どのような行動につなげたいのかを明確にします。
お問い合わせの獲得、店舗への来店、採用応募など、目的によって必要なページや案内の仕方は変わります。
あわせて、公開後に誰が、どの情報を、どのくらいの頻度で更新するかも確認します。
2. ページ構成と更新範囲を決める
トップページ、サービス紹介、会社概要、実績、お問い合わせなど、必要なページを整理します。
そのうえで、自由に編集する部分と、デザインを固定して内容だけ更新する部分を決めます。更新できる範囲を明確にしておくと、運用時の迷いやレイアウト崩れを抑えやすくなります。
3. デザインを作成する
サイトの目的と掲載内容をもとに、パソコン・スマートフォンそれぞれの見え方を検討します。
文字の読みやすさ、ボタンの押しやすさ、写真の見せ方なども確認しながら、全体のデザインを整えます。
4. WordPressに実装する
デザインをテーマやテンプレートとして組み込み、記事や画像などを管理画面から更新できるようにします。
実装方法には、PHPのテンプレートを使うクラシックテーマや、ブロックを中心に構成するブロックテーマなどがあります。ブロックテーマでは、サイトエディターでヘッダーやフッターなども編集できます。
どの方法を採用するかは、デザイン要件と公開後の編集範囲に合わせて決めます。
参考:WordPress公式・テーマハンドブック、サイトエディター
5. 表示と操作を確認して公開する
パソコンやスマートフォンでの表示に加え、メニュー、フォーム、リンク、記事の更新などを確認します。
長いタイトルを入力した場合や、画像がない場合など、実際の運用で起こりそうな状態も確認しておくことが大切です。
既存サイトからリニューアルする場合は、URLの変更や転送設定、引き継ぐコンテンツも確認したうえで公開します。
制作時に大切にしたいこと
見た目と機能の役割を整理する
テーマには表示やデザインを担わせ、デザインを変更しても残したい機能はプラグイン側に分けて管理するのが基本です。
役割を整理することで、将来のリニューアルでも必要な機能を引き継ぎやすくなります。WordPress公式でも、サイトに不可欠な機能はテーマとは別のプラグインに置くことを推奨しています。
表示速度やSEOは個別に確認する
オリジナルで制作しただけで、表示が速くなったり、検索順位が上がったりするわけではありません。
画像の容量、読み込む機能、ページの構造、掲載内容などを見直し、必要な調整を行います。公開後も実際の表示や利用状況を確認しながら改善していくことが大切です。
公開後の保守まで考える
WordPress本体やプラグインの更新に合わせた動作確認、バックアップ、必要な修正など、公開後も継続的な管理が必要です。
制作時に、更新方法や保守の担当、困ったときの相談先まで決めておくと、その後の運用がスムーズになります。
制作前に整理しておくとよいこと
相談前に、次の内容をわかる範囲でまとめておくと、制作の方向性を決めやすくなります。
- サイトの目的と、主に見てほしい人
- 掲載したいページや情報
- 参考にしたいサイトやデザイン
- 自分たちで更新したい内容
- 必要なフォームや機能
- 公開希望時期と予算の目安
- 既存サイトから引き継ぎたいもの
すべてが決まっている必要はありません。「現在のサイトで困っていること」から整理していく方法もあります。
サイトに合ったデザインと更新の仕組みを
WordPressのオリジナルテンプレート制作では、デザインと日々の更新方法をあわせて考えられます。
訪問者に必要な情報を届けられること。そして、運営する人が無理なく更新を続けられること。その両方を考えながら、サイトに合った構成を作っていきます。
オリジナルテンプレートの制作や、既存サイトのリニューアルについては、お問い合わせフォームからご相談ください。